毎月のお稽古スケジュールやお知らせもあります。
朝目覚めると雪でした。
ベランダから見えるお向かいの屋根は真っ白です。
止む気配もなく、しんしんと降っています。
めったに履く事も無いブーツを出し、端唄のお稽古にまいりました。
今度の日曜日には新年会がありますので、その最終稽古ですから風邪気味だからなどと、お休みするわけにはいきません。
何よりこのお天気を、ものともせずおいでになってるであろう、私より20歳も年上の先生を思うと弱音など吐くわけにはいきません。
先日入れていただいた小唄も見ていただき、新年会の端唄も滞りなくお稽古し、その後私は則さんの所にお稽古に向かいました。

今回は1階のお部屋はお借りせず、則さんのお家でのお稽古です。
折角、雛ちゃんや佑さんがお稽古にいらっしゃる気でしたのに、則さんがその後の予定があるというので、今日は則さんだけのお稽古です。
母上は右腕にギブスをして床に就いていらっしゃいましたので、「花の雲」は聞くだけのお稽古でした。
則さんは「すっぽかし」「青いガス燈」の唄と「白扇」のお三味線のお稽古です。
お稽古の最中もいろんな事が気になるようで、何となく落ち着かず(集中できにくいんだなぁ・・・)と半ば諦めムードが漂うのですが、唄いながらソット電気ストーブを私の足元に向けてくれたりしますので、(・・・・・・優しいのね)などと思い直すわけです。
お稽古が終わり、玄関でブーツを履こうとすると写真が目に入りました。
一昨年の栄芝会の合唱のひとコマで、先生のすぐ隣に鞠さんが、反対側には鳳昶さんが写ってます。
上の段では則さんと正さんが大きなお口を開けて唄っていらっしゃいます。
その当時は則さんの髪が真っ黒だったことに気が付きました。
今の則さんは白髪が目立ち、特に今日などは、ゴムで前髪と後ろを2つ結んでありましたので、それに玉簪を挿したら良く漫画に登場する人物のようなのです。
鮮やかなオレンジの半コートとお揃いの帽子をかぶり、外まで見送りに出た則さんは寒い中、いつものように私が見えなくなるまで手を振ってくれます。
歩きながら、今しがた目にした写真を思い出し、何だか悲しいような切ないような思いで雪から氷雨に代わった寒い街を帰途に着いたのでした。
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物思いにふける夜
東京は氷雨に変わったのですね。
こちらは昨夜からずっと氷雨が降り続いております。
次から次へと起こる悲惨事態に今後の方針を考えざらねばならなくなりました。
かと言って、今すぐに行動出来るものでもありません。
その間に一つずつ片付けて行かなくてはならない課題も次々と入り 
自分が今何をすれば良いのかも判らないまま時が過ぎて行きます。
何も手が付かず ボ~っと過ごす時間が多くなりました。
やらなければならない事が一杯有るのに・・・
2008年01月23日 水曜日 22時09分 コメント編集
そんな時には
思いっきりドボーンと沈んでみることにしています。
しばらく(私の場合は半日から丸一日位)沈んで何も考えないようにしていると、その内に沈んでいる状況に飽きてきます。
気が滅入ってる時に、「あれもやらなくちゃ」とか「これも片付けなくちゃ」とか自分を追い詰めると益々回復に時間がかかります。
そんな時は何も考えずに思いっきりドボーンと沈んでみたらどうでしょうか。
早く元気な春さんになりますように。
芝鳳 2008年01月23日 水曜日 23時43分 コメント編集
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お江戸東京は麻布飯倉と日本橋で小唄のお稽古をしています。
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