毎月のお稽古スケジュールやお知らせもあります。
小唄 芝鳳会動画をyoutubeにアップ致しました。

人と契るなら 
薄く契りて末まで遂げよ
もみぢ葉を見よ 薄きが散るか 
濃きが先ず散るものに候
そじゃないか

好きな相手と末永く添い遂げようと思うならば、初めから熱し過ぎることなく、相手に真実を捧げるようにしなさい。
秋の紅葉を見ても、真っ赤に染まった葉から先に散るではないか、と唄っているものです。

何もこれは男女間のことだけを言っているのではなく、人間関係すべてに言えることかもしれませんね。
とかく好きになると、その相手の全てを知りたくなるものですが、本当に大切に思うならば、適度な距離間を持ち、神秘的な部分もあった方がいいように思われます。
勝手に熱くなり、あまりしつこく自分の気持ちを押し付けたのでは、相手は反対に冷めてしまうことでしょう。
適度な人間関係を保つには、この「薄く契りて」が最善の策でしょう。
そしてご縁のあった大切な方と「末まで遂げ」たいものですね。
でも、そうは言っても男女間に限っては、熱くなるのが、人間の性とも言えるのでしょうね。
皆さん、くれぐれも「ほどほど」にね。
鞠さんから「夫婦船頭」の歌詞の件でお問い合わせがありました。
うちの皆さんは、お三味線をなさいますので、お稽古に使用するのは三線譜で、その下に歌詞が平仮名で書いてあります。
私が小唄を始めた頃は三線譜はなくて、歌詞が縦書きでしたので、その点では意味が随分と分かりやすかったように思います。
分からない部分があっても、あまりお師匠さんに聞いてはいけないような気がして(もし、お師匠さんが答えられなかったら恥をかかせることになりますから)分からないなりに唄っていると、段々不思議なことに情景が見えてくるようになったものです。
でもさすがに平仮名ばかりだと、???になることが多いですよね。
これから少しずつ、ここでも漢字が入った歌詞を載せておこうかなと思います。
では早速
「今日一日を」
これは「梅川忠兵衛」の「新口村(にのくちむら)の場」を唄った芝居小唄です。

今日一日を千日と
心の限り身の限り
暖められつ暖めつ
とまり泊まりの旅篭やで
二十日余りに四十両
使い果たして二分残る
この世の名残故郷へ
一足づつに消えてゆく
恋の白雪ふみしめて
雪の夜道を落ちてゆく      杉山ふさ詩   中山小十郎曲

詳しくはお稽古場に資料がありますが、歌詞だけで想像してみるのも楽しいものですよ。
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お江戸東京は麻布飯倉と日本橋で小唄のお稽古をしています。
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