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小唄 春日とよ芝鳳のブログ
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早いものです。
ついこの間お正月を迎えたような気がするのに、もう明日から六月なんですね。
新年会「祝鳳 日本橋」はお客様にとても喜んでいただき、次は何時ですかと聞かれることが多いのですが、お弟子さんは余程大変だったとみえて、内輪からの「次は何時?」発言は全くありません。
先日もお稽古が終わっての雑談の中で
「次は全員に台詞を言っていただこうかと思うんだけど。」
という私の発言に「えええぇぇぇーーー!」
とかなりの拒否反応を示されました。
面白いと思うんだけどなぁ。
正さんが喜々として伝法な台詞を言う場面が浮かんで楽しくて仕方ないんですけどねぇ。

ところで、常に前向きな芝鳳会としては、今後の予定をお稽古場でお知らせしております。

夏合宿  
  9月10日(金)~12日(日) 初島クラブ
栄芝先生リサイタル
 10月3日(日) 日本橋三越劇場
お名取り式
 10月13日(水) 春日会館
雛ちゃん結婚式
 11月13日(土)
若芝会
 11月23日(火・祭) 瓢庵

皆さん、ご予定宜しくお願いいたしま~す!
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マンチカンって初めて聞いた時「ン?何?食べ物?果物?」と思いましたが、足の短い猫のことだそうです。
そのマンチカンの子猫が今夜「き」君の元にやってきたということで興味津々の私なのですが、環境に慣れるまで暫らくは静かにしなくてはならないそうで。
来週の日曜日あたり見に行きたいものと目論んでるところであります。

ところで今日は随分気温が下がって肌寒い一日でしたね。
日本橋お稽古場では麗さんと蘭ちゃんが「青柳」「川竹」のお稽古をしました。
このところ日本橋の常連となった珠ちゃんは今日は田植えの為お休みでしたが、お天気は大丈夫だったでしょうか。
珠ちゃんが作ったお米で美味しいお酒やお酢も出来るそうで、去年もお裾分けを頂戴しました。

銀さんは今日もお仕事で頑張ってらっしゃるご様子です。

お怪我をなさった真さんのその後の経過は如何でしょうか。
どうぞ一日も早いご回復を願っております。

雛ちゃんはご実家で新生活に向けての準備がお忙しそうです。

寒暖の差が激しいですので皆さん体調管理にはくれぐれもお気をつけくださいませ。
と言いながら、先ほど私はテーブルにうつ伏せで30分ばかり眠ってしまいました。
皆さん、風邪を引くといけませんので、眠る時は御布団にしましょうね~。
今日はお稽古をお休みさせていただき国立劇場へまいりました。

心密かに応援している藤間絢也さんが今回は「将門」の滝夜叉姫を演じられるとあって、何が何でも拝見したいものと馳せ参じた次第です。

楽屋でお祝いの御挨拶を申し上げましたが、実はこれが初めての御目もじでございました。

絢也さんを知ったのは丁度二年前の5月30日。
パソコンで遊んでて偶然見つけたお稽古物語という絢也さんのブログでした。
そこには絢也さんの踊りに対する真摯に熱い想いやその時々の悩み、お師匠様に対する絶対的な信頼と尊敬の念、お仲間に対する温かい想いなどが綴られてて、知らず知らずのうちに(頑張れ!)と密かにエールを送るようになったのです。

最初に拝見した頃は丁度、常磐津「松廼羽衣」の天女に取り組んでらっしゃいましたが、その少し前、私も国立劇場の踊りの会で「松廼羽衣」に地方として出させていただいてましたので、踊る側からの視点というものにとても興味を持ったものです。

その後、絢也さんは沢山の会にご出演なさってたようですが、私の方はお稽古日と重なり、伺う機会も無いままに月日は過ぎました。
今回は常磐津「忍夜恋曲者」(しのびよるこいはくせもの)、通称「将門」(まさかど)という私の大好きな演目。
これを逃したら一生後悔するような気までして思い切って絢也さんにご連絡をしてチケットを送っていただいたという経緯なのです。

でも思い切って伺って良かったと、今私の心の芯は熱く、回りには爽やかな風が吹き渡ってるというような気分です。
絢也さんの滝夜叉姫は迫力があり、最後の決まりのポーズは実に格好よく、大きな拍手を送らせていただきました。

国立劇場の客席は大入りで、暖かい空気が流れているように感じたのは出演者を始め関係者の方々が皆さん全員で今日一日を良い日、良い舞台にするために一生懸命にそれぞれのお役目を果たしてらっしゃったからだろうと想像いたします。

皆様本日は誠におめでとうございました。

麻布教室
   4日(金)
   5日(土)
  11日(金)
  12日(土)
  18日(金)
  19日(土)
  25日(金)
  26日(土)

日本橋教室
   6日(日)
  13日(日)
  20日(日)
  27日(日)


春日会研究会
  28日(月) 日本橋三越劇場にて
           入場無料
佐さんの一番乗りの後、正さん、若さん、暁さん、優さん、麗さん、翠さん、弓さん、史さん、俊さんがお見えになり、熱気溢れるお稽古が繰り広げられました。
他の方のお稽古の時に後ろでお三味線を弾くのはとてもお勉強になります。
佐さんは今日はタップリお三味線のお稽古ができました。

夜のお稽古初参加の暁さんは「青柳」「中洲の思い出」の大まかな演奏を完成させ、今夜は遂に「辰五郎」をテープに吹き込みました。

弓さんは大切な姿勢のチェックをしました。今日は綺麗な形ができましたね。

史さんはカセをかけて上調子のお稽古開始しました。

皆さん頑張ってます。

折角早い時間に皆さんが勢ぞろいしましたのに、お稽古に熱中するあまり、写真を撮るのを忘れてしまいました。
気が付けばもう既に日付が変わろうとしています。
キッチンで後片付け中の史さんと翠さんをシャララ~ン。



町さんは声患いで今日はお休みでしたが、早く治ってくださいませ。
煌さん、弥ちゃんはお仕事が長引きお休みでした。

明日のお稽古はお休みですので、お間違いのないようにお願いいたします。
・・・何方か、ピンポーンと玄関のチャイムを押しそうな予感が・・・。
いつもは日本橋教室でお稽古なさってる暁さんが明日は麻布夜の部にいらっしゃいます。
賑やかなお稽古場になりそうです。
って、先日も書いたら急にお休みの方がドドッと出てガッカリしましたので、皆さん明日はくれぐれもお休みなさらないようにお願いいたしますね。

弥ちゃんも明日こそは這ってでもお稽古にいらっしゃるとのことでしたので、私は深海鮫を多めに飲んで頑張ることにいたしましょう。

明日中にお稽古が終了するように、時間配分を考えながらお稽古をするつもりですが、皆さんのご協力も何卒宜しくお願いいたします。

お三味線も沢山ありますので、課題曲をお稽古してる際にはご遠慮無く、出来るだけ参加して間の取り方やスピードに慣れるべく腕を磨いてくださいませ。

先週は声だけの参加だった浦さんはまだお仕事がお忙しいのでしょうか?
明日あたりヒョッコリいらっしゃるといいなぁ。

翠さんはいつもより遅い時間にお名前が記入されてますが、明日はシェフの手を早目にお願いしたいなぁ。
夏合宿課題曲
「高砂」


高砂や この浦船に帆を上げて
月諸共に出で汐の
波の淡路の島影や
遠く鳴尾の沖越えて
はや住之江に着きにけり
はや住之江に着きにけり


「住吉」

実に住吉の松こそ目出度けれ
深緑 枝も栄えて葉も茂る
仲もよいよい 相生の松に契らば
裏戸を開けて月と共寝の気はざんざ
おもしろや
風は颯々 波は白々
謡い奏でて祝す寿

九州肥後(熊本県)の阿蘇の神主友成が二人の神職をつれて都見物の途上、播州高砂の浦(兵庫県高砂市)に着き、高砂神社の境内にある高砂の松の下で落ち葉掃きをする老夫婦に出会い、松の謂れを訊くと、老夫婦は高砂の松の精で、目出度い高砂の松の縁起を物語る。
この高砂の松と住之江の松(大阪府住吉区住吉町)とは遠く海を隔てているが、「相生の松」(夫婦松)と呼ばれ、たがいに通う心づかいは、妹背の道(夫婦の仲)と異ならず、何卒高砂の松をご覧あってのち、住之江の松をご覧あれというと老夫婦の姿はかき消す如く消えうせる。
友成はその夜月の出る満潮のころ、高砂の此浦舟に乗船して、右手に淡路島を見、左に鳴尾(兵庫県)の沖を通って、大阪湾の西岸の住吉の朝香潟に着き、住吉大社に詣で、住之江の松を拝む。


11月の雛ちゃんの結婚式では芝鳳会でこの2曲をお祝いに演奏させていただきます。
花嫁の雛ちゃんもお三味線で参加するべく一生懸命お稽古をしてらっしゃいます。
新郎のお母様も「高砂」で御参加くださることになるかもしれません。
麗さんの舞と史さんの笛も加わり厳かで格調高い「高砂」「住吉」になるように、合宿では心を合わせてお稽古いたしましょうね。

先週金曜日、髪をセット中に美容師さんがおっしゃいました。
「髪が長すぎてまとまらないから後ろの方を切っていいですか?」
本に目を落としてた私は気軽に
「どうぞ~」
この頃、新しいヘアースタイルを模索してくださってる美容師さんは、その日もいつもと違う形にしてくれましたが、帰宅して間もなくなんだか崩れてきました。
お弟子さん達が
「いつもと違いますね。」
大体こう言われることが多いのですが、これって肯定的ではなく、どちらかというと否定的な言葉だというのは私にも判ります。

そして翌日、撫で付けに行った私に美容師さんは
「もう少し切っていいですか?」
いつも美容師さん任せですから
「はいはい、ど~ぞ~」
「昨日より上手にまとまったわ。」
と美容師さんは自画自賛です。

後頭部にピンが沢山止まってますので、髪を解いた開放感は格別なものがありますが、お稽古が終わってピンを全て取りシャンプーして
「あれれ・・・?」

今日は浅草のお稽古に行き、お仲間の言葉が
「鳳さん、どうしたの?」
でした。
「そんなに短くされて、何か悪いことでもしたの?」
なんという上手い表現。

我ながら鏡を見ては老けたチビまる子のようだと溜め息のこの頃です。
今週も美容師さんは新しいヘアースタイルに挑戦してくださるのでしょうねぇ。

写真はチビまる子ちゃんとは何の関係もないあでやかな芍薬の花です。

若さんと、きんぱっちゃんのお店六本木「ヌ・シャンブル」に来ています。

いつも芝鳳会を応援してくださる新さん、きんぱっちゃん、遅れてやってきた和さんと私が今宵は若さんにエールを贈る宴を開催いたしました。
白熱した意見が飛び交い、この宴は延々と深夜にまで及び、全員が午前様となったのでありました。

新さん、きんぱっちゃん、和さん、本当にありがとうございました。

若さん、頑張ろうね。


さて麗さんご出演の明治座公演に我が社中は7月3日(土)に伺うことになりました。
沢山の方が観劇してくださることになりそうです。

楽しみですね。

麗さん、頑張ってね。
夏合宿課題曲「春霞ひくや」

初代平岡吟舟作・曲


春霞ひくや所縁の黒小袖
これも許しの色里へ
根ごして植えし江戸桜
松の刷毛先 透き額
東男子の扮装は間夫の名取りの草の花


歌舞伎十八番の内「助六所縁江戸桜」(すけろくゆかりのえどざくら)

花川戸の助六(実は曽我五郎時致)は源家の重宝友切丸詮議のため、廓へ足繁く出入りし、喧嘩を売っては人の腰の物を改めるので、それとも知らぬ母満江と白酒売りの新兵衛(実は曽我十郎)は助六の短気を懇々と戒める。
この助六と契りを結んだ今吉原に全盛の三浦屋の揚巻に、蛇のように執心な髭の意休(実は伊賀平右衛門)の腰の物が尋ねる友切丸と知った助六は揚巻の恋仇と意休に喧嘩を売り、遂に意休を斬って友切丸を奪う。

黒羽二重の小袖に紅裏、杏葉牡丹友禅の五所紋、下に浅黄無垢の一つ前、綾織の帯、鮫鞘、一つ印籠、尺八を後ろに差し、紫縮緬の鉢巻を左に結び、蛇の目傘をさし、桐柾くりぬきの下駄に黒の塗り鼻緒、左手で小褄をとり、吉原仲の町花の雨。

意休を向こうに廻し荒事まじりの洒落っ気十分な啖呵をきる助六。
この洒落っ気と、町人の代表である助六が、廓内では武士も町人もないと、武士の代表である意休に万丈の気焔を上げるところが、当時の江戸っ子にやんやの喝采をもって迎えられた、というのがこの芝居の味であり、小唄の味である。

助六の相手役の揚巻は美貌、伝法、貫禄と三拍子そろった女形でなければ完璧とはいえず、助六以上の難役とされているそうです。

歌舞伎が見たくなりますね。
どうやら今日は鞠さんが演舞場で助六をご覧になってるようですよ。
うらやまし~い。

予ねてお話のあった明治座での「石川さゆり特別公演」
一 長崎ぶらぶら節
二 石川さゆりオンステージ

麗さんがチラシを持って来てくださいました。

我が社中は7月3日(土)か24日(土)の5時からの観劇を予定したいと思っております。
今から売切の日が沢山あって、早く申し込まないと良いお席が取れない可能性が大きいようです。
明日、明後日中にまとめて麗さんにお願いしたいと思いますので、ご都合の程をご連絡くださいませ。

尚、上記以外の日時をご希望の方は麗さんに直接ご連絡くださいませ。

今日も来られなかった浦さんに。

今週は何としても上京してお稽古をとおっしゃってた浦さん。
食事中、浦さんの話題になったので
「きっともうすぐ、30分もしたら見えるわよ。」
今頃はひょってして東京駅あたりかもと思い、お電話をしたら丁度私宛にメールを打ってたところだったそうな。
お仕事が区切りがつかずどうしても今週も上京できないと泣く泣くメールでお知らせくださるところだったそうです。
「クヤシイ 寂しい 怨めしい」
とメールに綴られててみんなで語呂の良さに大笑い。

居合わせた皆さんが順番に電話に出て近況報告いたしました。

浦さ~ん、お仕事頑張ってくださいね。

いつでもみんなで待ってますよ~。

合宿の課題曲の音源は史さんがパソコンで送ってくださるそうですので、自主練宜しくね~。


銀さんが随分お久し振りに麻布にいらっしゃいました。
町さんとは初顔合わせ、俊さんとは銀さんの結婚式以来のお目もじでした。

賑やかで楽しい夜でした。
夏合宿課題曲
「心して」


心して われから捨てし恋なれど
堰きくる涙堪えかね
憂さを忘れん杯の
酒の味さえほろ苦く


鶴次郎(花柳章太郎)、鶴八(水谷八重子)。
新派の当り狂言として昭和34年10月、千回上演記念を演舞場で催した。

新内語りで人気のあった二人は表向きは兄妹であったが、鶴八は先代鶴八の一人娘、鶴次郎は初代鶴八の愛弟子であった。
芸道への精進のあまり衝突することもあったが、二人は夫婦の約束をする。
鶴次郎の念願の寄席「鶴賀亭」を出す為のお金が以前、鶴八の縁談の相手伊予善から借りたものだと知った鶴次郎は「借りたら借りたと何故言わないんだ。俺に嘘をついて伊予善の妾をしていたんだ。」と言い捨て家を飛び出す。
二年後、高座もいいかげんで毎日やけ酒で酔いしれる鶴次郎の元を伊予善の若奥様となった鶴八が尋ね、6日間だけの名人会に一緒に出てほしいと頼む。
名人会に出演した鶴八鶴次郎は昔より一段と芸に錆が加わってきたと大評判になり、守田勘弥より「蘭蝶」の出語りにと声が掛かるほどであった。
ところが楽の日、鶴次郎は突然鶴八の芸が落ちたと難癖をつけ、鶴八を怒らせる。

その夜、上野山下「梅川」という腰掛茶屋で鶴次郎の短慮を戒める番頭佐平に
「芸がまずいと言わなきゃ、鶴八はまた芸人に逆戻りする。
あいつぁもう生涯舞台へは出ないで伊予善の奥様で幸福に死ぬだろう。
六日間の名人会が俺と鶴八の死に花だ。
俺はそれで本望なんだ。」
と涙を拭って盃を口にする。

相手の幸福を心から願って、吾から鶴八との恋を捨てた鶴次郎が、後から後から流れくる涙を堪えながら盃を干すところを唄ったものである。

夏合宿課題曲 「辰五郎」

英十三作  草紙庵曲


東雲の櫓太鼓や初がすみ
曙匂う紫に かすむ鳥居の芝育ち
神の恵みのかけまくも
引くに引かれぬ意地づくは
散らす火花も神明で
さかりを競う 花の春


「神明恵和合取組」(かみのめぐみわごうのとりくみ)
「め組の喧嘩」とも言われ、神の恵みとめ組をかけた喧嘩を芝居に仕組んだもので、五代目菊五郎の辰五郎が大好評だったようです。

当時名うての関取四ツ車大八、九竜山波右衛門と、め組の鳶の若い者がささいなことで衝突、そこに止めに入っため組の組頭辰五郎が散々罵倒されたのが引き金となり、角力とめ組との引くに引かれぬ面目を賭けた大喧嘩が始まります。

神明境内の花角力のハネを知らせる太鼓の音を合図にめ組は半鐘を打ち鳴らして角力小屋へ押し寄せ、待ち構えた角力と大喧嘩が始まりますが、顔役の炊出し喜三郎が喧嘩の中に入り、お月番の町奉行と寺社奉行の法被を示して喧嘩を収めるという筋。

火事と喧嘩は江戸の花と言われましたが、鳶と角力の大喧嘩も、和解の手打ちがすめば、それっきり「五月の鯉の吹流し」腹に一物も残さない江戸っ子の心境を唄いこめれば成功であろう。
と書かれています。

いなせな江戸っ子、町火消め組の辰五郎になって、粋に格好良く唄ってみましょう。  フフン!

夏合宿課題曲 「川竹」 

小野金次郎作 新内鶴三郎曲


川竹の浮名も長き居続けや
寝巻きのままの忍び駒
ままよ我から恋の淵
明日の命もなんのその
肌に扱帯の蔦かずら
涙に溶かす春の淡雪


「川竹」も芝居小唄です。
「明烏花濡衣」(あけがらすはなのぬれぎぬ)

吉原山名屋の抱え女郎浦里は時次郎と契りを交わし、禿(かむろ)みどりという女の子までもうけます。
これを快く思わない山名屋亭主四郎兵衛は二人の仲を裂こうとします。
ある夜、時次郎が忍び込んだことが知られ、浦里は禿のみどりと共に長襦袢一枚で降りしきる春の淡雪の中、裏庭の松の木に扱帯(しごき)で縛られてしまいます。
責め折檻で浦里は息も絶え絶えになりますが、忍び返しを松の木伝いに忍び込んだ時次郎が浦里の縛めをとき、みどりを背にこの場を落ち、心中へと至ります。

「涙に溶かす春の淡雪」は浦里が春の淡雪の中を長襦袢一枚で、時次郎に焦がれて狂気のごとく心の乱れる様を想い浮かべて唄ってほしい。
と書かれています。

「青柳」といい「川竹」といい、切ないお話ですね。

およそ現代では考えられないお話ですが、現代でも私達の心はその世界を生きることが出来ます。

「青柳」では花井小梅になり、銀之助になり、「川竹」では浦里になり、時次郎になり、どうにもならない浮世のしがらみに翻弄された主人公達の切ない想いを生きてみましょう。

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プロフィール
HN:
春日とよ芝鳳
性別:
女性
自己紹介:
お江戸東京は麻布飯倉と日本橋で小唄のお稽古をしています。
ご興味のあるかたは是非ホームページをご覧ください。
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