毎月のお稽古スケジュールやお知らせもあります。
夏合宿課題曲
「高砂」


高砂や この浦船に帆を上げて
月諸共に出で汐の
波の淡路の島影や
遠く鳴尾の沖越えて
はや住之江に着きにけり
はや住之江に着きにけり


「住吉」

実に住吉の松こそ目出度けれ
深緑 枝も栄えて葉も茂る
仲もよいよい 相生の松に契らば
裏戸を開けて月と共寝の気はざんざ
おもしろや
風は颯々 波は白々
謡い奏でて祝す寿

九州肥後(熊本県)の阿蘇の神主友成が二人の神職をつれて都見物の途上、播州高砂の浦(兵庫県高砂市)に着き、高砂神社の境内にある高砂の松の下で落ち葉掃きをする老夫婦に出会い、松の謂れを訊くと、老夫婦は高砂の松の精で、目出度い高砂の松の縁起を物語る。
この高砂の松と住之江の松(大阪府住吉区住吉町)とは遠く海を隔てているが、「相生の松」(夫婦松)と呼ばれ、たがいに通う心づかいは、妹背の道(夫婦の仲)と異ならず、何卒高砂の松をご覧あってのち、住之江の松をご覧あれというと老夫婦の姿はかき消す如く消えうせる。
友成はその夜月の出る満潮のころ、高砂の此浦舟に乗船して、右手に淡路島を見、左に鳴尾(兵庫県)の沖を通って、大阪湾の西岸の住吉の朝香潟に着き、住吉大社に詣で、住之江の松を拝む。


11月の雛ちゃんの結婚式では芝鳳会でこの2曲をお祝いに演奏させていただきます。
花嫁の雛ちゃんもお三味線で参加するべく一生懸命お稽古をしてらっしゃいます。
新郎のお母様も「高砂」で御参加くださることになるかもしれません。
麗さんの舞と史さんの笛も加わり厳かで格調高い「高砂」「住吉」になるように、合宿では心を合わせてお稽古いたしましょうね。

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