毎月のお稽古スケジュールやお知らせもあります。
日曜日の朝、美容院から帰ってくると突然の雷と大雨。
まるでバケツを引っくり返したようというのはこのこととばかりに、物凄い勢いです。
着物を着てお三味線と一泊の荷物を持って東京駅まで出るのはかなり大変です。
暫らく様子を見てましたが、止みそうにも無いので雨コートを着て出かけることにしました。
運良く親切なタクシーの運転手さんで、駅に着くと荷物を出してくれたので、雨に当たらずに構内に入ることができました。
約束したホームの最後尾にはまだ誰も到着してません。
汗を拭き拭き待っていたところに鞠さんからメールがあり、もう到着しているとのこと。
えぇー!?
確かめて上がったはずなのに、どうやら隣のホームと間違えたようです。
あぁ朝からこれでは先が思いやられるというもの。
それにしても携帯というものは本当に大活躍してくれます。
もし無かったら隣のホームで汗を拭き拭きずーっと待っていたことでしょう。
めぐり合えた二人は着物姿も美しくなかなかいい眺めです。

予定通りに到着した「加満田」は露木さんのお茶会「ほたるの夕べ」で貸切になっていて全館がいい雰囲気で、お香の香りも漂ってます。
沢山の方たちがお茶席に入るのを待っていらっしゃいましたが、私たちもその方たちに混じって一服お茶をいただきました。
その後、演奏会場となる広間でシュミレーションをしていたところに鳳昶さんのご主人様と智浩さんがみえてご挨拶をしましたが、そこに鳳昶さんがいらっしゃらないのが実に不思議な感じです。
今回、湯河原に来た目的の一つがお二人にお会いする事だったのに、何を話していいのか胸が一杯になり通り一遍のご挨拶だけしかできず、「後ほどゆっくり」と言いながらその後タイミングが合わず結局お会いできませんでした。

小唄の演奏は全て鳳昶さんが演奏会で唄ったものばかりでしたので、その時の鳳昶さんの声が蘇ります。
今は、俊さん、鞠さんが唄い、お三味線を弾いている姿をどこからか見て、「上手になったわね。」ときっと褒めてくれてることでしょう。
 この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメントVodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード
蛍に寄せて
「ほたるの夕べ」の日、
草むらに、蛍が光り舞う絵柄の茶碗で抹茶を点て
母に供えてから出かけました。
生前、母が用意していたこの蛍の茶碗を
今回僕は初めて使い、気付かされたことがありました。
通常、茶碗は正面が賑やかに飾られていますが、
この茶碗は少し地味なのです。
蛍がまばらに飛んでいるだけです。
ところが、抹茶をいただくために掌の上で二回、
茶碗を回すと沢山の光る蛍が現れます。
まるで、茶碗を回すことで
時計の針を回して時を進めているかのように
茶碗の中で景色は移ろい
蛍の飛びかう夕暮れへと変化してゆくのです。
思わず、写真の母の顔を見やると
穏やかに微笑んでいるのでした。

加満田での小唄の席は、
母のお稽古していた曲目ばかりでしたね。
演奏に耳を傾けながら、
母が、お稽古場で芝鳳さんと向き合ったり
俊さん、鞠さんと並んで過ごしたであろう時間に
思いを馳せていました。
鞠さんの前髪つきの髪型に、ちょっぴり昶を重ねて観てしまいました。
俊さんは、思い出深い「鳳月夜」の時のお着物でした。
技量もますます上達なさって、昨年の入院中、母が
「俊さんと鞠さんがいれば心配ない」などと申していた
ことを思い出しました。
芝鳳さんの唄われる「浜町河岸」の
〜ほんに思えばあたしほど、
この世で不幸なものはない〜
という詞を聴いた時には、母の笑顔が見えるようでした。
これほどしてくれる仲間たちがいて、
母は幸せ者ですね。
芝鳳さん、俊さん、鞠さん、
この度はありがとうございました。

「加満田」のお食事では、そら豆のかえるが可愛くて気に入りました。ごぼうの切株の上にちょこんと乗っていましたね。

2007年06月12日 火曜日 04時11分 コメント編集
お茶人の智浩さん
智浩さんからの嬉しいコメントの一字一字を大切に勿体無く何度も何度も拝見いたしました。
今こうしていても涙が溢れます。
鳳昶さんの想い出深い曲ばかりでしたが、その一曲一曲がいつ唄われたものなのかを、智浩さんにお伝えしたいと思っておりました。
仲町育ち 1999年 11月 若芝会
水たまり 2000年 11月 若芝会  12月忘年会
浜町河岸 2006年 1月 祝鳳新年会
別れ道  2001年 11月 若芝会   2004年 12月 鳳年会
ほたる茶屋 2004年 5月 芝幸会
恋の鳥 2005年 11月 若芝会 春日会

実に7年5ヶ月で110曲お稽古いたしました。
それぞれに深い想い出があります。
お茶のお稽古もしていただき、これからもっとお茶の世界の楽しみも教えていただきたい大切な方でした。
智浩さんが今後お茶の先生になられた時には是非またご縁を作っていただき、お弟子の一人になりたいものと思っております。
どうぞ頑張ってくださいませ。
そしてたまには遊びにいらしてくださいね。
合宿もご一緒出来たら嬉しいと思いますがいかがでしょうか。
芝鳳 2007年06月12日 火曜日 12時11分 コメント編集
ありがとうございました
先生へ
本当に今回はお声掛けくださってありがとうございました。

智浩さんへ
久しぶりにお顔を拝見できて、嬉しかったです。
やはり智浩さんはお茶会の場にしっくりなじむ風情で、
かわらぬ穏やかな物腰と静かな話し方に
こんなお茶の先生がいたら素敵だなぁと思いました。
私も弟子入り希望!

小唄は少し上達したとお褒め戴きましたが、
鳳昶さんは7年5ヶ月で110曲!!!
すごいですねぇ。
まだまだ鳳昶さんを追いかける日々です。
今後とも精進いたします。
2007年06月12日 火曜日 23時37分 コメント編集
 この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
春日とよ芝鳳
性別:
女性
自己紹介:
お江戸東京は麻布飯倉と日本橋で小唄のお稽古をしています。
ご興味のあるかたは是非ホームページをご覧ください。
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
最新トラックバック
バーコード
"春日とよ芝鳳" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.