毎月のお稽古スケジュールやお知らせもあります。
里を離れし草の家に
二人が他は虫の声
隙漏る風に有明けの
消えて嬉しき窓の月

うちでは初めてお稽古に見えた方にはこの曲からお稽古いたします。
他所では「さくらさくら」や「荒城の月」からお三味線の手ほどきをする場合が多いようですが、折角小唄を習いにみえた方にそれでは気が削がれようと思い、比較的手の易しいこの曲を手ほどきの曲としたのです。
それにしても唄えば唄うほどこの曲の難しさを感じます。
「里」は「廓」という解釈もあります。

辛い廓の勤めから逃れて、質素な住まいには二人だけ
外からは虫の声しか聞こえない
隙間から吹き込む風に有明行灯の灯も消えて、窓からはお月様が優しく差し込んでいる

廓勤めの女性(遊女)の儚い望みなのか、はたまた望みが叶った末の心持を唄ったものなのか。
おそらくそうありたいという願望なのではないかと、この唄の切なさに思いいたるのです。
このような状況は現在に生活する私達には想像することしか出来ない世界ですが、思いを巡らすことは可能ですし、束の間その女性に成りきることが出来ます。
たったこれだけの短い歌詞と曲に、実はとても深い思いが込められているのです。
小唄にはこのような曲が数多くありますし、その短い曲を表現するのが小唄の難しさ、醍醐味とも言えます。
何十年もお稽古を続けてきた方が最終的にはこのような短い曲を唄いたいと思うようになるのは、きっとその奥深さに魅せられたからなのでしょう。
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31日 着付けについて
着付けの先生に確認したところ、31日の着付けOKです

ただ、三越「入り」の時間や、「美容院」等の関係で、時間的には、結構ハードな予感・・・

着付け開始時間等、詳細につきましては、後日このブログに掲載するか、個人的に連絡するか・・・今のところ、何にも決まっていませんが(笑)、とりあえず、着付けOKという事だけお伝えしておきます


>>鞠さん、弓さん

美容院の予約のこともあると思いますので、出来るだけ早めにご連絡致しますね
「ま」 2009年05月10日 日曜日 10時39分 コメント編集
着付けのお時間
蘭ちゃん 9時
俊さん  9時半
弓さん 10時
鞠さん 10時半
出番を考えて上記のような順番で30分づつにしましたが、もう少し早前に着付けの進行が出来そうですので、余裕を持って早めにタチバナへおいでくださいませ。
芝鳳 2009年05月10日 日曜日 21時08分 コメント編集
ありがとうございます
髪結いが終わり次第、駆けつけます
鳳俊です 2009年05月11日 月曜日 00時22分 コメント編集
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